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ヲタクの幸せを「ココロ」から全力で応援するヲタク専門カウンセラー

親と子。父と娘。自立と依存。

 

親と子。父と娘。自立と依存。

 

ヲタクの幸せを「ココロ」から全力で応援する

ヲタク専門カウンセラー K!naCoです、こんにちは。

 

親の介護って人の心理的にとてもキツいものだと知識としては知っていたのですが、実際に目の当たりにしてみると、思っている以上にクるものがありました。

 

今日はそんなお話。

 

 

うる覚えな知識で申し訳ないのですが、子供が親を介護するって生き物では人間だけらしいんですね。

 

それが心理的にまぁまぁキツいもの、らしいんです。

 

 

何でかって言うと、子供って生まれた時は親に対して”依存の立場”ですよね。

 

赤ちゃんなんて最たるもので、親が居なければ生きていけないわけです。

 

「自分では何もできない」

 

そんな状態が依存の立場になるわけです。

 

 

それから成長して思春期を迎える時、わたし達は反抗期を経て”自立”します。

 

親に反発することで、心理的距離をつくり、精神的自立を果たしていくわけです。

 

ちなみに、子供側から自立していくのも人間特有のことみたいですね。

 

動物は親側から子を手放して、自立させていくんですよね。

 

そう思うと反抗期の葛藤ってなかなかなものなんだと思います。

 

 

話を戻して。

 

反抗期を経て、精神的自立を果たすことで、親と対等な関係を築いていきます。

 

”親と子の関係”から、徐々に”大人と大人の関係”へと変化していくんですね。

 

大人と大人の関係を経て、最終的にこの関係は”親と子の立場”を逆転させます。

 

親が介護を必要とする時、子は親に対して”自立の立場”となるのです。

 

歳を取って「何もできなくなった親」を子が面倒をみるわけです。

 

つまり、かつて”自立(親)と依存(子)だった立場”が逆転するわけです。

 

 

これがまぁ、なかなか受け入れがたいことなんですよね、子の立場からすると。

 

 

反抗期に精神的自立を果たして、大人と大人の関係を築いていくと話しましたが、それはあくまでも理想論で、実際そんな上手くはいきません。

 

誰にだって依存心ってあるものですから、程度の差はあれど、多少なりとも抵抗が出ることでしょう。自覚の有無関係なく、ね。

 

 

親と子。自立と依存。

 

 

大人と大人。相互依存。

 

 

年老いた親と大人になった子。依存と自立。

 

 

このプロセスはわたし達の心をとても成長させてくれるんですよね。

 

(この限りでない場合ももちろんあります。)

 

 

倒れている父、”自分では何もできない父”を目の当たりにして

 

「あぁ、親の依存状態(何もできない状態)ってこんなにクるんだ」

 

と思った自分が居ました。

 

 

倒れた父を目の当たりにした時は「何とかしないと!」という気持ちでまだ気が張っていたのですが、病院から帰宅する途中からじわじわ実感が湧いてキて、翌日に「あぁ、これが、あの」と実感するに至りました。

 

 

それは自分が想像するよりもずっとクるものがありました。

 

 

まざまざと見せつけられる未熟さ

 

未熟ゆえに何もできない無力感

 

大人になる、親を超える罪悪感

 

まだ子供で居たいという依存心

 

生と死が隣り合わせで目の前にある恐怖

 

など、混ざり合った色んな感情や感覚を腹の底からゾッとするくらい感じました。

 

 

「これは、確かに、キツいわ」

 

そう、つくづく実感しました。

 

 

前日まで普段通り過ごしていた父だったので、あまりにも突然の変化に戸惑いも大きかったです。

 

 

父が父で在ることは当たり前じゃない。

 

わたしが娘で在ることも当たり前じゃない。

 

親と子で在ることも当たり前じゃない。

 

自立した状態で居ることも、

 

依存した状態で居ることも、

 

決して、当たり前じゃない。

 

 

日常とか、普段とか、そういうもので鈍っていた当たり前じゃないを改めて感じることが出来ました。

 

 

父の依存状態を受け入れられないのは、何よりも”自分の依存状態を受け入れられてないから”だなと気付きました。

 

 

どんな自分も許そう。

 

どんな自分も受け入れよう。

 

見たくない自分もたくさん出てきたけど、

 

それも”わたし自身”には違いない。

 

 

全てを許すこと、全てを受け入れることは難しいかもしれないけど、

 

自分が自分を許そう、受け入れようとすることは諦めずに居よう。

 

 

 

父に似て、大変頑固なわたしは、色んな感情や感覚を感じて、そう思ったのでした。

 

 

 

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