根本裕幸先生のお弟子さん制度を卒業したカウンセラーがあなたの相談にお答えするオンラインカウンセリング相談室【ココロノマルシェ】
本日はココロノマルシェに寄せられましたご相談に回答します!
カウンセラー K!naCoです、こんにちは。わたしは今日もヲタクです。
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「自分の感情」に気がつくまでにタイムラグがあるのは、それだけ「他人の気持ち」を考慮できるということだとわたしは思います。
それは決して悪いことではないのですが、まずは「自分の気持ち」を大切にしてあげて欲しいな、とわたしは思いました。
◆ご相談内容はこちら ◆
自分の感情に気がつくのが遅い
ご相談者:まいさん
はじめて書き込みさせていただきます。よろしければヒントいただければと思います。
私はどうも理不尽なことをされたような時に怒りを感じるのが遅く、数日かかってしまうことが多いのです。
そしてようやく怒りを自覚しても、この出来事は本当に怒ってもいいようなことなのかな?と悩んでしまうのです。湧いてくる感情にいいも悪いもなく、ただ怒っているのを認めればいいのだと思うのですが、どうしても、感じていいのか?と不安になってしまいます。こんな風に感じる私がおかしいのではないか、などという悩みに取り憑かれてしまうのです。
それというのも、子供の頃に何か学校のクラスで問題があったような時、詳しく事情を聞くなどせず、とりあえず身内である私に問題があると決めつけて周りと一緒に責め立てる父と、とりあえず何事も自分が我慢して事を丸く収めたいタイプの母から受けた教育によるものではないかと思っています。
もう少し早く、相手の攻撃に気がついて、そしてできれば軽くしっぺ返しなどができるようになればストレスも少なくなりそうに思います。こんな私はどうすればいいでしょうか?
◆K!naCo- きなこ -からの回答◆
まいさん、初めまして!この度はご相談いただきありがとうございます。
「怒り」の感情にタイムラグがあるカウンセラー K!naCo(きなこ)が回答したいと思います。
>もう少し早く、相手の攻撃に気がついて、そしてできれば軽くしっぺ返しなどができるようになればストレスも少なくなりそうに思います。
ここの表現がとっても愛らしくて「好きっ!!!」となりましたことをはじめに告白しておきたいと思います。
「軽くしっぺ返し」ってわたしは「ペチッ!と軽く叩くイメージ」がわいたのですが、まいさんはどんなイメージなのか聞いてみたくなりました!
ちなみに、まいさん、本当に「軽くしっぺ返し」でいいんですか??
いっそのこと「みぞおちに一発喰らわしてやる!」とかじゃなくていいですかっ???
実際にやるかどうかはさておき「それくらい怒ってもいいんだよ!」ということをまずはお伝えしておきたいと思います。
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まいさんは「ご自身」ととてもしっかり向き合われていらっしゃいますね。
悩みに対する原因もご自身でしっかりと把握されていて、素晴らしいなと思いました。
また、それをわかりやすくまとめて伝えられる素敵な能力もお持ちですね。
他人に対してとても思慮深く、気遣いも出来て、感受性が強く、心優しい方だなと文章を読んでいて思いました。
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そんな魅力たっぷりなまいさんは「怒り」の感情を感じるまでにタイムラグがあるんですね。
また「本当に怒ってもいいのかな」と不安になってしまうんですよね。
その原因は親子関係にあるのではないかとまいさんは考えていらっしゃるんですね。
まずはその親子関係を見ていきたいなと思います。
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>子供の頃に何か学校のクラスで問題があったような時、詳しく事情を聞くなどせず、とりあえず身内である私に問題があると決めつけて周りと一緒に責め立てる父
これはとってもしんどかったですね。
まいさんはお父さんにちゃんと話を聞いて欲しかったですよね。
話も聞かずに一方的に決めつけられたら、信頼されていないみたいで悲しいし、とても苦しかったのではないかなと思いました。
>とりあえず何事も自分が我慢して事を丸く収めたいタイプの母
まいさん、お父さんに対して「ちゃんと私の話聞いてよ!私のことちゃんとわかろうとしてよ!」って怒ってよかったとわたしは思います。
だけど、何事も我慢しているお母さんの姿を見ていたまいさんは「お母さんと同じように」我慢してしまったんですよね。
「お母さんが我慢してるんだから、わたしも我慢しなくちゃいけない」
そんな思いが心のどこかにあったのではないでしょうか。
「悲しみ」も「苦しみ」も「わかって欲しい」っていう子供なら当然持ちうる欲求すらも全部ぜんぶまいさんご自身で抱え込んでしまったんですよね。
まいさん、とてもよく我慢してこられましたね。
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まいさん自身はそれほど自覚はないかもしれませんが、それだけたくさんの感情を抱え込んでしまえるほど、まいさんはお父さんのこともお母さんのことも大好きなんだなと思いました。
「本当に怒ってもいいようなことかな?」と思ってしまうのは、お父さんに責められたことでまいさんの感情の基準が「お父さん」になってしまっているからですよね。
「(感情を)感じていいのか?」と不安になってしまうのは、お母さんの我慢している姿を見てきたからですよね。
まいさん、まいさんはもう「まいさんの感じたまま」怒っていいんですよ。
お父さんにはお父さんの考えがあって、
お母さんにはお母さんの考えがあって、
まいさんにはまいさんの考えがあっていいんです。
まいさんが感じるストレスを解消するためには、「攻撃にすぐ気付けるようになること」よりも 「怒りを感じてもいいという許可を出すこと」が大事なのではないかなとわたしは思いました。
「感情を感じてもいいんだよ」という許可を少しずつでいいので、まいさんがご自身に出していってあげて下さいね。
わたしはわたしが思うがまま怒ってもいいんだ。
わたしはわたしが思うがまま泣いてもいいんだ。
わたしはもう気持ちを我慢しなくてもいいんだ。
そんな言葉をご自身にかけてあげて欲しいなとわたしは思いました。
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「感情を感じる許可」を出してあげた上で、まいさんが抱えてきた感情を外に出してあげましょう!
・お父さんに言いたかったこと、わかって欲しかったこと
・お母さんに受け入れて欲しかったこと、言って欲しかったこと
まいさんのペースでいいので、ノートなどへ思うがままにスッキリするまで書き出してみて下さいね。
まいさんの心に溜まっている「お父さん」「お母さん」への想いを外に吐き出してみましょう。
こんなこと書いてもいいのかな?と不安になることもあるかと思いますが大丈夫です!
誰に見せるものでもないですし、「自分の感情を感じる練習」だと思って無理のない範囲でどんどん書き出しちゃってください。
自分の感情を言葉にして書き出して可視化することで、心に溜まっている未完了の感情を断捨離することになります。
今までたくさん我慢して溜め込んできた感情を外に出して、まいさんの心を軽くしてあげて下さいね。
「話す(=離す=放す)」ことも心の断捨離になるので、もしまいさんが信頼できる方やカウンセラーに話せそうだなと思ったら、話す機会を持ってみるのもいいと思います。
まいさんはこれまでずっと「一人で」たくさんの想いを抱えてこられたのではないかと思うので、誰かの手を借りることは個人的にとてもオススメです。
よろしければ参考にしてみて下さいね!
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「怒り」にタイムラグがあるのは、どんなに理不尽でも一度は飲み込めてしまうまいさんの器の大きさがあってのことです。
感受性が強いのでネガティブな感情を感じる時はとてもしんどいことかと思います。
だからこそ、相手の立場になって考慮することができ、他人に同じような苦しさやしんどさを味合わせないように自分で抱え込んでしまうのではないかと思います。
ただ逆を言えば、まいさんはポジティブな感情も強く感じられる素敵な人ということです。
それはとても素晴らしいまいさんの「才能」です。
まいさんの素晴らしい才能を「まいさんが幸せになるように」使ってあげて欲しいなとわたしは思いました。
まいさんのこれからを心より応援しております^^
まいさん・回答を読んで下さった方々へ。
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