わたしがギューッと握りしめていたもの。
「生まれてきてごめんなさい。」
「わたしがいたから家族を不幸せにしたんだよね。」
「わたしはきっと望まれて生まれたわけじゃないんだ。」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。」
そう思ったのにはわたしなりの理由があった。
わたしはそれだけ傷付いていた。
本当は、ずっと、寂しかった。孤独でつらかった。
だけど、それは「わたしの勘違い」だった。
わたしは家族に望まれて生まれてきた。
わたしは家族に愛されるために生まれてきた。
生まれてきたことが、もう、家族への「ギフト」だった。
父には、父の、父が選んだ人生があって、
母には、母の、母が選んだ人生があって、
姉には、姉の、姉が選んだ人生があって、
私には、私の、私が「選ぶ」人生がある。
わたしはもう、何も頑張らなくていいんだ。
わたしはただ感謝を持って愛を受け取ればいいんだ。
父が問題を起こしたのは、
「わたしが愛されている存在」だと
わたしに教えてくれるため、だったんだ。
わたしが真逆の解釈をして今まで生きてきたのは、
「愛されている」ことに気付くための伏線だったんだ。
ちゃんと、父を理解するために。
ちゃんと、母を理解するために。
ちゃんと、姉を理解するために。
自分が苦労してでも、理解しようとしてたんだ。
わたしはただ愛されるだけの存在でよかったんだ。
何もしなくても、よかったんだ。
ただ存在するだけでよかったんだ。
それで、よかったんだ。
これからわたしは、わたしが幸せになることで
家族を幸せにしていきます。
わたしがたくさん貰ってきた「愛」を
カウンセラーというお仕事を通して
皆さんに返していきます。
今日が、わたしの、スタートです。
わたしをここまで育ててくれて、ありがとう。
わたしを生んでくれて、ありがとう。
K!naCo - きなこ -